しらざぁいってきかせやしょう⁉︎ 歌舞伎を超☆気軽に楽しむ“一幕見席” 名古屋・御園座編
着物って素敵!着てみたい!と思うけどいつ着るの???
という方に
いつも『歌舞伎いいですよ!』とお話するのですが
いきなり歌舞伎って、結構ハードル高いですよね⁉︎
というわけで、
このブログではちょっとお試しで歌舞伎見てみたい!
という方のために気軽にお手軽に歌舞伎を楽しむ方法を
名古屋・御園座を例にお伝えいたします。
もくじ
お試しにオススメ“一幕見席”
一幕見席は
“ひとまくみせき”と読みます。
文字通り
演目や役者の好み、時間の兼ね合いで一幕だけ見ることのできる
“つまみぐい”のようなものです。
歌舞伎のチケットを購入するときは昼の部・夜の部の“部”が単位です。
三幕構成で所要時間4時間というのが通例。
チケット代は座席により幅はありますが、
6,000円から24,000円程度
演劇のチケットではコレかなり高額な方です。
これって全然、
手軽・お気軽じゃない・・・
そこで、
- 歌舞伎がどんなものかお試しで見てみたい!
- ドラマに出ていたあの役者さんの歌舞伎を見てみたい!
- 一幕だけなら時間がある
という方はぜひ一幕見席でトライしてみてください。
一幕単位でチケットを購入でき、
見たい演目だけを見ることができますよ。
御園座の吉例顔見せの一幕見席は
¥2,000−
2019年10月の公演から500円値下げし2000円となりました!
この値下げは新たな歌舞伎ファンの開拓が目的のようです。
決済方法は現金のみ。
クレジットカードは使えませんのでご注意くださいね。
一幕見席、それなりのデメリット⁉︎
お手軽な一幕見席ですが、それなりのデメリットもあります。
名古屋の御園座を例に事前に気をつけていただきたいことをピックアップしますね。
一幕見席は当日券のみの販売
一幕見席は事前の予約でのチケット販売はありません。
当日券の販売のみ。
しかも、
当日10時オープンのチケット売り場一幕見席専用のカウンターで
幕見のチケットを購入する必要があります。
一幕でチケットは8枚のみ。
この8枚は早い者勝ち。売り切れ御免です。
8枚が売り切れればその幕を見ることはできません。
朝早くから並ばないとチケットがない場合も・・・
- 義経千本桜や白浪五人男などの人気の演目
- 坂東玉三郎さん、市川海老蔵さんなどの人気のある役者さんの演目
- 初日や千秋楽など、通常でもチケットが取りにくい日の公演
- 土日祝日の公演
この4つの要素がある幕見席はチケット難の可能性が高いです。
狙い目は平日の昼間の公演。
見たい演目や役者さんがある場合はホームページなどで内容を確認して
一幕見席を狙ってみてください!
また、
万一チケットが取れなかった場合や予定より遅い時間の幕のチケットしか
取れなかった場合に備えて予定が変更できたり、時間を調整できたりすると
ガッカリ感が少なくてすみます^^
チケットはひとり1演目につき1枚しか買えない
一幕見席チケットは
ひとり一枚のみの購入しかできません。
一幕の複数枚の購入は不可です。
お一人様1演目につき1枚まで(演目はいくつでも構いません)
御園座ウェブサイトより
というわけで、
お友達と行きたい!と言う場合は
そのお友達と一緒に並んでチケットを購入する必要があります。
朝早くひとりだけが並んで友達の分も購入・・・
というのでは人数分のチケットは買えません。
気をつけましょう!
ただ、
“演目はいくつでも構いません”
とあるように午前と午後で見たい幕の数だけ
ひとり一枚ずつ購入することは可能です。
舞台までが遠い
御園座の一幕見席の座席は8席のみ。
- 2階席の最後尾
12列1から4
- 2階席の最後尾
12列43から46
最後尾の左右4席なので舞台まで一番遠い席です。
舞台はもちろん見えますが、役者さんの細かい表情までは
・・・見えません!(笑)
細かい表情まで見たい方は
オペラグラスが必須です!
舞台まで遠いのは残念なこともありますが、
ちゃんとメリットもあります。
それは、
舞台全体が見渡せることでいろいろな役者さんの動きが見えることです。
また、
“廻り舞台”といって舞台が回転する演出がありますが、
幕見席であれば
回転していくときに全体が見えることで場面転換の前と後が両方見ることができます。
どちらにも共通することは・・・
- 舞台は主役だけでは成立しない、様々な登場人物がいて成り立っていること
- 見えない、見づらいところでも役者さんはそこでも演技をしていること
これらはかぶりつきの席では見えないものです。
離れたところから見る舞台は、
舞台の近い座席では見られない見え方があります。
普段、舞台近くで歌舞伎を見ている方でも違った角度から見ることで
新たな発見や気づきがあり楽しいと思います。
御園座で一幕見席のチケットを買ってみよう!
おさらいを含めて、
御園座での1幕見席のチケットを買うことをイメージトレーニングしてみましょう。
気をつけていただきたいのは・・・
一幕見席のチケットは
- 当日券のみ
¥2,000–
事前予約不可 - 決済は現金のみ
カード利用不可 - ひとり1演目につき1枚まで
演目はいくつでもOK - 一幕見席専用カウンターでしか買えません!
特に購入の際、
“当日券カウンター”では一幕見席のチケットは譲ってもらえないので
購入窓口は十分に気をつけてください!
名古屋御園座では
チケット売り場南側に
「幕見席の販売こちら」という張り紙が
ありますのでその入り口に並んでください。
ちなみに
午前10時より発売開始
1日分の一幕見席のチケットが売り出されます。
ちなみにですが・・・
ひとりで3幕分の幕見席のチケットを買うことはできます。
¥2,000のチケットが3枚で¥6,000−。
一方、
C席のチケットも¥6,000−。
ここからは幕見席がいつでもどんな時もお値打ちなのか???
ということですが
2019年は昼の部が2幕、夜の部が3幕です。
ちょっと計算してみると・・・
昼の部を2幕見るなら幕見席の方が¥2,000お値打ち。
ですが、
夜の部は3幕あるので全て幕見席で見るなら、
内容を考えるとC席のチケットで観劇する方がお得です!
同じ金額でもC席のチケットで観劇した方が、
- 事前にチケットを購入できる
- 一幕見席より座席が近い
以上の理由でメリットがありオススメです!
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いかがでしたか?
2,000円で一幕だけ歌舞伎が楽しめる“一幕見席”
気軽にお手軽に楽しむならオススメの観劇スタイルです!
まず一度見てみて『歌舞伎ってオモシロイ!』と思えば、
舞台に近い席で見るのも臨場感や舞台の熱が伝わってきて感動的。
素晴らしいのでオススメです。
個人的には
短い時間でも華やかで見どころが多い“連獅子”などは
一幕見席で見ても見やすいですし、場の雰囲気が楽しめる演目だと思います。
敷居が高い歌舞伎ですが、
まずは一幕見席からスタートすると気兼ねなく楽しめます。
ぜひ劇場に足を運んでライブで舞台を楽しんでくださいね!
東京・歌舞伎座
大阪・松竹座
京都・南座
でも一幕見席はありますが、劇場ごとにシステムが異なります。
興味のある方は、それぞれのウェブサイトで確認してみてください。
それでは本日、
これにて幕といたします^^