【きもの白熱教室】爪掻き本綴れ帯や紹巴織など 見どころリポート&若女将アッコが選ぶ傑作7選

“若女将アッコのきもの白熱教室”
今回は爪掻き本綴れ帯をテーマにお送りしております。
明日がいよいよ千秋楽。

この記事は

  • きものに興味のある方
  • イベントがどんな感じかちょっと知りたい
  • イベントに行きたいけど行けなさそう。。泣
    という方のために書いています。

爪掻き本綴れ帯以外にも素晴らしい帯が揃っているので
そちらもご紹介しつつ今回の見どころをお届けしたいと思います!

みどころ①
帯の専門家 波多野清隆さん来場

もともとは京都で宮廷衣装を織り、御所に収めていた波多野家。

今回は波多野清隆さんが来場してくださり
帯についていろいろ教えてくださいます。

もともと宮廷衣装は重ね着が基本。

重ねても必要以上に

  • 重くならない織物
  • かさばらない織物

が織れることが強みです。

ご来場の皆様からも
『この帯は軽いね!』
『締めやすそう!』
というご感想をいただいています。

手織りの綴れ帯もフォーマル向きの帯は袋帯になっており
それなりに重みもありますが、

若女将アッコ

それでも従来の綴れの帯に比べたら断然!締めやすいと思います。

帯を どのように織っているのかの工程を動画でご覧いただくこともできます。

みどころ②
豊富なラインナップ

豊富なラインナップでいろいろな織り方の帯をご覧いただくことができます。

 

織り方の違いを比べて見ていただくのも楽しいと思います。

最後に・・・
若女将アッコ選品 傑作7選

たくさん帯のなかからみなさまにぜひ見ていただきたい!
と思う7品をご紹介します。

若女将アッコ

正統派&ちょっと個性的な
ものばかりですが
どれも上品で存在感のあるものばかり
!!!

※色目が実物通りに写りませんが何とぞご容赦くださいませ

紹巴織

紹巴織は『しょうはおり』と読みます。

紹巴という言葉は、千利休の弟子、里村紹巴(さとむらしょうは)からきています。

名物裂金襴のなかにみられる紹巴裂については、千利休の弟子であった連歌師、
里村紹巴(1524~1602)の愛玩したもので西陣で製織されたとされています。     

西陣織工業組合ホームページ

もともとはお茶の世界の言葉で、
出し帛紗に使われる名物裂(めいぶつぎれ)の柄をモチーフに織った帯です。


“里村紹巴が好んでいた出し帛紗の柄の帯”というところから“紹巴織”と呼ばれています。

私のご推奨柄はコチラ!

色合いはシックなのですが可憐で可愛らしい雰囲気があります。
いま見てもおしゃれな図案だな・・・と思います。

これも昔から続いてきた柄。古典なのです。

 

若女将アッコ

着物の図案って奥が深いです!

帯に厚みがないので6月9月の単衣のきものにもぴったり。
小紋や紬、色無地、江戸小紋など幅広くコーディネートできます。

きりばめ趣裂帯

“きりばめ”とは日本のパッチワークのことです。
袋帯でお太鼓と前柄だけにきりばめがあります。

 

 

↓いまはすでに織れなくなっている“箔”の裂

 

この亀の柄はそう!伊勢型小紋です。
初代六谷梅軒さんの“長寿宝亀”という柄です。

 



人間国宝三人衆の伊勢型小紋の裂地を使うというなんとも豪華な帯。

 

 

以前、伊勢型紙人間国宝三人衆特集しました。

 

こちらの帯は7・8月以外の紬のきもの全般、
小紋などに合わせてもかっこいいですね!

 

きりばめ ラグ

こちらは様々な帯地のきりばめです。
存在感がすごい!

 

爪掻き本綴れ帯
光彩

かすみを表した帯です。
爪掻きの本綴れは織物であっても光の表現が素晴らしい!

 

前柄

前柄といってどうに巻く部分も幅広く色柄を織り込んであります。

 

写真では伝わりきれませんが色から色へのぼかしがスゴイ!

黒留袖・色留袖・訪問着・付け下げ・色無地・定め小紋の伊勢型小紋など
フォーマル着物に万能です。

爪掻き本綴れ帯

抽象的な図案の本綴れ帯です。
見る人それぞれで受け取るイメージが変わりますね。

私は松のイメージが浮かんできました。
茶が混じる濃い緑と薄い緑のコントラスが非常に美しいです!

 

 

アップにすると
緑のような青のようなライン状の色使いが・・・
さりげない中でも全体のアクセントになっています。

淡い色は何色もの色糸が混じり合って玉虫色のような表情に見えます。

 

この帯は名古屋帯なので裏返してみると・・・

糸の始末はちらほら見えますがやはり美しいですね!

爪掻き本綴れ帯は表がもし汚れたり痛んだりしても、
裏側になってる面の糸の始末さえすれば裏返して使うことができます!!!

大切に使っていただければ問題なく100年以上使うことができる
まさに“お家の宝”です。

 

この帯を70代の方が上質な紬の上にさらっと締めておられたら・・・

若女将アッコ

も、萌えます❤︎

爪掻き本綴れ帯
更紗

先ほどの帯とは対極ですが
色数の多い細かい文様の帯です。

 

前柄

 

極め付けは“たれ”と呼ばれるお太鼓の裾の部分に鳥。

 

図案も色使いも全てが豪華です。
一枚の“絵”として飾っておきたい。笑

 

彩飾網目織

ゆらゆらと波のような柄が美しい帯です。

単衣に合わせていただくとぴったり!
涼やかさがありとてもきれいです。


いかがでしたか?

爪掻き本綴れに加え
あまりかしこまらない帯も多数揃っています。

 

若女将アッコ

いろいろな帯を見たい!
お話を聞いてみたい!
この目で帯の色やオーラを確かめてみたい!
という方大歓迎です。

期間中気軽にお出かけください〜^^