【大福屋きもの白熱教室】伊勢型小紋 見どころリポート&若女将アッコが選ぶ傑作8選

“誠さん&アッコの
伊勢型小紋白熱教室”
本日いよいよ千秋楽。

 

この記事は

  • きものに興味のある方
  • イベントの前に伊勢型小紋を
    ちょっと知りたい
  • イベントに行きたいけど
    行けなさそう。。泣

という方のために書いています。

 

今回の特別ゲストはこの方
伊勢型小紋伝道師で
伊勢型紙プロデューサー
田中誠さん

 

大福屋2階特設会場より
今回の見どころを
お届けしたいと思います!

 

見どころ①
実際の伊勢型紙を
見ていただけます!

今回は特別に
生型(なまがた)といわれる
生地を染める前の伊勢型紙を
数枚 お持ちいただいています。

 

資料としても貴重な型紙です。

 

『百聞は
一見に如かず』

実際に見ていただくと
彫師さん・染め師さんの
凄さ、偉大さが伝わってきます。

特に
人間国宝・六谷梅軒さんの
“錐通し”の型紙は美術館に収められて
いてもおかしくないようなものですが…

今回特別に大福屋に来場。。

圧巻です!

 

見どころ②
人間国宝三人衆

これまでに6人の伊勢型紙職人が
“重要無形文化財技術保持者”
いわゆる『人間国宝』に
選ばれています。

今回はその中のお三方

  • 六谷梅軒さん
  • 中村勇二郎さん
  • 南部芳松さん

このお三方が彫られた伊勢型紙で
染めた作品をご紹介します。

各人間国宝の型紙を使った作品の
取り扱いルートは
ライセンス契約で決まっており、
お三人の作品出品は大変貴重です。

 

見どころ③
草木染 三度重ね染め

今回お世話になっている染屋さんが
初めて伊勢型小紋を
草木染料で染めました。

草木の染料を使うことで
化学染料だけの染めでは
表現できなかった
光沢を実現!

①従来のシゴキ染料染め

②草木染めでの引き染め

③焙煎液での染め

という
なんとも手間のかかる工程で

色の複雑さや表現の厚みが
感じられるような独特の艶を
表現できるようになりました。

若女将アッコ
伊勢型で草木染めって
本当に珍しい。。

 

染めの工程が①から③に
進めば進むほど、
まるで濡れているような光沢、
しっとりした質感になります。

①から③まで
実際の染めの工程がわかるよう
実際に目で見て
手で触っていただける見本の反物を
用意してくださいました。

ぜひ見て触って
染めの段階の違いを
実感していただきたいと思います。

 

今回の作品はすべて
江戸時代と変わらない

板場での手染めによる
型染め

大正8年創業。
なんと今年は100周年!

手彫りの伊勢型紙を使って
板染めの技術継承している
伊勢型小紋専門染め屋さんです。

 

見どころ④夏物も充実
“爽やか透かしちりめん”

ここ数年
お問い合わせの多い内容として

GWあたりから


初夏


盛夏


 

9月末まで
5ヶ月間
ぐるっと着られる

きものってないの???”

 

というお問い合わせをいただきます。

今回ご提案する
“爽やか透かしちりめん”

 

こちらは着られる期間が長く
風通りが非常によく
爽やか

なので
5ヶ月間
まるっと着られます!

そのため、

  • 茶道
  • 花道
  • 日本舞踊
  • 和の楽器
  • 香道

などなど
お稽古事をしていらっしゃる方
から大人気!

『強撚糸』という
撚り(より)がしっかりとかかった
糸を使っているので、

強くて丈夫、
シワになりにくいところも
人気のヒミツです。

お稽古の他にも

  • 最近増えてきた
    夏の結婚式のおよばれ

 

  • 怪談ものの芝居がかかる
    納涼歌舞伎に出かける…

このようなシーンにもOK!
何かと重宝する一枚です。

 

最後に・・・
若女将アッコ選品
伊勢型小紋傑作8選

たくさん伊勢型小紋のなかから
みなさまにぜひ見ていただきたい!
と思う8品をご紹介します。

若女将アッコ
正統派&ユニークな
ものばかりですが
技巧がとにかく
素晴らしいものばかり
!!!
※色目が実物通りに写りませんが
 何とぞご容赦くださいませ

長寿宝亀

大小8種類の亀たちが
ぎゅーっと詰まった一枚です。

おしりのあたりに“藻”があるのは
長生きした証。長寿の象徴です。

松の柄の帯とあわせると
おめでたい雰囲気が
一層強くなりますね。

 

極微塵鮫(ごくみじんざめ)

“極微塵(ごくみじん)”
というぐらいなので…

紀州徳川家の定め小紋だった
“鮫小紋”をできうる限り
限界まで細かく彫りました。

彫る・染める共に
これ以上細かいものは
不可能だそうです。

遠目から見るとほぼ“無地”

↓ホントに近寄って見ないと
“鮫小紋”だとわからない細かさ。

型紙が細かすぎて
写真のモアレ感がすごいです…笑

 

瓢に雪輪
(ひさごにゆきわ)

定め小紋の

  • 鮫小紋
  • 行儀小紋

に加えて

“錐通し”という図案を
ひょうたんと雪輪の中にいれました。

雪輪と瓢の間隔は
“西郷どん”“篤姫”で有名な
島津家の定め小紋である

“大小あられ”

一枚でさまざまな“定め小紋”が
楽しめるとーっても贅沢な一枚です。

 

極み櫻(きわみざくら)

グレーでもない…
ピンクでもない…
藤色でもない…

本当に絶妙な色です。

つぶつぶ点々だけで
さくらの模様を描いています。

“さくら”は
日本のお祝いの花。

幹や枝が描いてなければ
春だけではなく
一年中着られるところが
嬉しいですね!

 

波に月兎
(なみにつきうさぎ)

“因幡の素兎(いなばのしろうさぎ)”
がテーマです。

うさぎの柄を選ぶには
耳の長いうさぎを選ぶのがポイント。

いいニュースを長い耳で誰よりも
先にキャッチするためだそうです!

 

鳴門の渦潮
(なるとのうずしお)

さわやかな一枚。

染めるときに
同じ型紙を半粒だけ!
ずらして染めます。

糊置きしてから違う色で染めると
まるで3Dのように立体に見えるのです。

 

鳳蝶
(あげはちょう)

とても華やかな一枚。
伊勢型小紋の中では
珍しい印象を受けました。

“鳳蝶”と書いて
“あげはちょう”と読むのですね!

蝶は“富貴”の象徴。

“鳴門の渦潮”と同じように
半粒だけずらして染めていきます↓↓↓

半粒ずれてる!

貝と海老

シックな一枚です。
が、とても型染めらしい

味わいのある一枚。

よく見ると
江戸琳派の人気絵師・伊藤若冲の
動植綵絵を
思い起こさせるような
させる一枚でした。

型絵の良さが生きる一枚です。

 


いかがでしたか?

伊勢型小紋で
柄が細かいものは
一見 無地のように見えるのですが
実は非常に緻密な仕事の積み重ねに
よりできあがっています。

『よくよく見ないと
そのスゴ技がわからない・・・』

というところが
本物志向の大人の女性の心をくすぐる
ツボではないかな…と思います。

彫り方や柄はさまざまありますが
伊勢型紙はどれも
“紙の彫刻”

この技術が絶えることなく
いつまでも続いていってほしいと
思わずにはいられません。