【写真で解説】職楽浅野 着回し実践レポート「帯一本に着物3枚」ってホントなの⁉︎
大好評開催中の「職楽浅野 作品展 織を楽しむこころ 」
若女将アッコ
今回は私の帯を見本に
「職楽浅野」の帯がいかに着回ししやすいかをお伝えしたいと思います。
この記事は
きものに興味のある方、
イベントの前に職楽浅野さんの帯をちょっと知りたい、
イベントに行きたいけど行けなさそう。。泣
という方のために書いています。
もくじ
職楽浅野、コーディネートしやすい着物
そうではない着物
私が職楽浅野さんの帯を初めて手に入れたのは
12年ほど前ですが・・・
職楽浅野 九寸名古屋帯(私物)
12年間の中でこの帯を一番着回していると思います!
私があわせたきものの種類は
- 色無地
- 附下(附け下げ)
- 小紋
- 無地感覚の紬
逆に名古屋帯なので以下にはあわせません
- 留袖
- 訪問着
これらは礼装用の着物でも
格が高い = フォーマル度が高いので、
名古屋帯とはフォーマル度のバランスがあわず一緒にきることはありませんでした。
同じ図案や配色で留袖や訪問着とバランスの取れた袋帯だったら・・・
着回していた可能性があります!
実録 職楽浅野の帯で着回し
昔から「着物一枚に帯三本」とはよく言ったものですが、
職楽浅野の帯の場合は
「帯一本に着物三枚」
というわけで、
私が実際に着回している様子をお見せしたいと思います。
九寸名古屋帯
職楽の白に紗綾形(さやがた)文様
色無地とあわせて
帯締め・帯揚げ・草履 一脇謹製
帯まわりアップ
帯締めは紫色のぼかしが結び目の向こう側です。笑
古典的な色と職楽の白、紗綾形の文様、帯揚げのぼかし、帯締めの紫色の取り合わせのバランスが好きです。
附下とあわせて
着用図
9月の手描き友禅の古典のときにきていました。
このときは帯締め・帯揚げが白っぽい組み合わせでした。
こちらも古典的な要素が強い組み合わせだと思います。
九寸名古屋帯
色無地とあわせて
帯締め・帯揚げ・草履 一脇謹製
着物の色味が少し濃いので古典の要素が感じます。が、帯の文様は「真横に一本」とすっきりしているのでそこまで重さ(重厚感)はないと思います。
着物の色が、白茶(ベージュ)、鼠(グレー)など洋装の方と並んでも浮かないような色の色無地とあわせると ソシアル・カジュアルな雰囲気になります。
附下とあわせて
手描き京友禅の附下ですが、重厚感が非常にあります。
着ていると「今日、結婚式のおよばれだったの?」と言われるくらいです。笑
この九寸名古屋帯との組み合わせだと、帯の余白により少し軽やかさが出ると思います。余白があってもさみしくならないのが職楽浅野の素晴らしさですね。
赤みのある帯締めをアクセントにしました。
小紋とあわせて
一見、無地っぽいですが
- 墨
- 鼠
- 縹(はなだ)
この三色の細いよろけ縞の小紋です。
帯締め・帯揚げ・草履 一脇謹製
帯揚げのぼかし部分をあわせると職楽浅野が大切にしている「奥行き」がさらに増すような感じがして、個人的に好きなあわせ方です。
帯締めがターコイズブルーのような色でも面白いと思います。
ブルー系の帯締めをあわせると、
色の干渉により着物の中の縹色が立ってくると思います。
そうするとさらに「奥行き」が出てきますね。
駆け足ですが、着回しの範囲が広いことをお伝えしたく記事にしてみました。
無地の織の着物とのコーディネートは明日写真を追加しようと思いますので楽しみにお待ちください!