【Stay  Home】若女将アッコの自由研究《キッチンでできる初めての草木染め》

長らく続くコロナウイルス感染予防のための自粛期間・・・

Stay  Home
ですね!

私はこの期間に“草木染め”にチャレンジしてみました。

若女将アッコ

ということで
この記事はSTAY HOME期間中の
草木染め自由研究の記録なのですが、、、

なにぶんはじめての挑戦のため
失敗だらけです。。笑

読んでくださる方で興味がある方は
私の失敗ポイントを気をつけていただき
草木染めを気軽に楽しんでいただければ・・・
と思います。


そして今回、染料として使うのは
黒豆

おせち料理の定番ですね。
染料として色をいただいた後はおいしく食べることができるのでオススメです。

用意するもの

  • 黒豆300g 
  • ミョウバン 大さじ3

 

  • 生地

染める生地は絹が染まりやすくオススメです
シミのある帯揚げ、ほどいた着物の裏地などは絹の場合がほとんどです

これは植物由来の染料には動物性のたんぱく質のある生地の方が
しっかり染料が入るためです。

 

  • 鍋   
    もしくは直火にかけられるステンレス製のボウル
    できたら2つ

  • たらいみたいなもの(生地を水ですすぐのに使う)


鍋でもボウルでも
染液をつくり生地をつけるので大き目が作業がしやすいと思います。

 

実際に染めてみよう!

①染料をとる

下準備

黒豆はざっと洗い、
おせちの煮豆の要領で水につけて一晩おきます。
水は鍋の9分目まで入れます。
一晩おくと水に豆の皮の色が移ります。

黒豆は後から取り出すのでカサが減りますので9分目まで水を入れます。

 

これぐらいしっかり色が出ればOKです!

 

鍋を火にかける

黒豆を鍋に入れたまま煮出します。
1時間ぐらい沸騰しない程度の中火で火にかけます。

アクが出たらとります。
アクすくいでアクだけ取ると染料が減らないのでオススメです。

 

1時間煮たら豆を取り出します。写真ぐらい濃い色であればOKです。
残った液が染料として使います。

 

豆は食べられますのでとりあえず保存できる容器に移しておきます。

 

 

②生地の準備

染料を煮出し終わる前に生地の準備をします。

帯揚げや着物の裏地は中性洗剤でざっと洗い汚れを落とし水気を切ります。

 

若女将アッコ

生地を水に通さずにいきなり染液につけると染めムラの原因になりますので
染料につける前に水をとおします。

また帯揚げなどを染めるとき、汚れが気になる場合はこの段階で中性洗剤で洗っておきましょう。

私は一番最初に染めたとき
はやる心を抑えられずイキナリ生地を水につけずに染液につけてしまい…

みごとに失敗しました。。笑

また、このときに水気を切りたいがために
ぎゅうぎゅう絞ってしまうとシワの原因になります。

 

たたんで手のひらで軽く押して水気を切るぐらいでOKです。

これも最初やったときに失敗しまして。。

絞ってついたシワは染めあがってから何度か 
アイロンをかけましたが完璧にはとれませんでしたー。泣

③染料で染める

若女将アッコ

いよいよ染めます


染料を大きな鍋かボウルに移し入れ生地をつけます。

このとき生地が染料の中にしっかり浸かるようにします。

 

沸騰しないぐらいの弱火から中火で
1時間火にかけます。

 

若女将アッコ

このとき鍋に入れっぱなしではなく
菜箸などでときおり生地をひっくり返します。

生地が鍋底についたままの状態では焦げることがあります。。
というかすでに焦がしました。。

鍋の大きさや染料の分量によってですが・・・

1時間したら火を止めて
そのまま5時間ぐらい放置。。

 

栗梅のような色に染まります。

媒染(ばいせん)

 

若女将アッコ

草木染めは一度染めるだけでは生地に染料が定着しません。

そこで、化学変化を利用して染料を繊維に定着させる
『媒染(ばいせん)』という作業をします。

ミョウバン液を作る

新しい鍋かボウル、
もしくは
いままで使っていた鍋かボウルを準備する
(染料を他の入れ物に移して一度水ですすいだもの)

 

その中に
水2リットルを入れ沸かしとミョウバン大さじ3を入れ
中火で溶かします。
*ミョウバンが多いとグレーの色が濃くなります。お好みです。



生地の準備

ミョウバン液のお湯を準備しながら
生地の準備をします。

 

生地を染料から取り出し、たらいの中で軽く水にとおして
余分な染料を落として水気を切っておきます。

 

ミョウバン液に生地を漬ける

ミョウバン液の中に水気を切った生地を浸します。

 

10分程度沸騰しない中火で加熱
火を止めて20分から30分また放置。。

 

ミョウバン液につけるとみるみるうちに色が変わっていきます。

 

布を引き上げた後のミョウバン液。
自体も色が変わっていきます。

若女将アッコ

どんどん変わっていく色の変化が草木染めの面白さ
醍醐味だと思います

染めた生地を干す

染め上がった生地はお風呂場などや陰干しで乾かします。
いきなり日光に当てないように気をつけます。

 

若女将アッコ

草木染めなど天然の染料で染めたものは直射日光に弱く、
化学染料に比べるとヤケやすい=退色しやすいです。

もちろん着物や帯も同じことがいえますので
直射日光にあてないよう気をつけましょう。

 

完全に乾きますとクールな錆浅葱〜江戸鼠色になりました。

写真上 生地 胴裏× 染料 黒豆 1回目
写真中 生地 胴裏× 染料 黒豆 2回目 
写真下   染める前の胴裏

布の素材を変えてみよう!
綿を染める場合は・・・

絹よりも手軽に染められる素材は綿だと思います。

  • ガーゼ


 

  • 晒(さらし)


 

  • モス 


これらは染めてからマスクにすることもできます!

ただし、染める際にひとつ注意点があります

植物素材の生地を染めるときは
生地を豆乳で煮る!

 

若女将アッコ

綿などの植物素材の布を黒豆で染めるときは
なんと!!!豆乳で煮て干してから染めます。
あらかじめタンパク質を布地に含ませるときれいに
染まります!

 


 生地はモスです。

絹はそのままでも動物性の繊維なので染まります。
でも、木綿は植物性の繊維のため豆乳でタンパク質をしみ込ませないと染まらないのです。

夏ならそのままつけるだけでもよいのですが、
冬場は少し火を入れると繊維にタンパク質がよくしみ込みます。

染み込ませたら水洗いせず、このまま少し干してから
染料のなかに入れます。

 

あとは絹の生地を染める行程と同じです。

草木染めと着物

以前から気になっていた“草木を使って布を染めるということ”

若女将アッコ

なぜならば着物の色というのは、もともと草木の色が土台になっているからです。

私は長年着物に携わっていますが
自分が一番気になるというか、
感動ポイントって


“色”
“日本の色”
という自覚があります。


そこでお世話になっている吉田雪乃先生より

色を学ぶには自分で染める事が一番近道なのです!

また、
なぜ媒染により違う色が出るのか、
素材で染まりぐあいが違うのかも、
 
自分の目で確かめる事が大切です

というアドバイスをいただき、
自分の目で見てみたい!確かめたい!
という思いが強くなりました。

若女将アッコ

実際に自分で手を動かして染めてみると・・・
黒豆で染めた栗梅色の布地をミョウバン液につけて
媒染したときの色の変化がドラマチックで感激しました!

いくら化学変化だといわれてもとても神秘的なものを感じます。

染め上がった生地

 

 

↓瓶詰めにした媒染液は
写真の布地 一番上(手前)に重なっているもの

布地に赤みが残った分、
媒染液は青みが強くなりました。

 

 

同じ生地を撮影した別の写真です


↓同じく黒豆で染めたときの媒染液ですが
写真 真ん中の生地のものです。


布地には青みが強くなりましたが
媒染液は赤みが残りました。

若女将アッコ

布地と媒染液で
青みを赤みを分けあっていることがわかりました!

染め上がった布地の色だけでなく
染めている最中の色の変化や残った媒染液の色を
「自分の目でみる」ということは
色の違いを見分けるにはとてもいい勉強になりました!

また、
自分で染めてみて布地をジーッとみてみると
“錆浅葱(さびあさぎ)“や”江戸鼠(えどねず)”の色のなかには
もともと黒豆で染めたときの栗梅(くりうめ)があることがわかりました。

写真ではわかりにくいかもしれません・・・

下地に栗梅色があっての
結果、錆浅葱色、江戸鼠色に染まるというのは


単純に一色で染めたときよりも
当然奥行きや立体感がある

 


着物に引き戻して考えてみると
この“奥行き”や“色の立体感”というのが

  • デザインのない直線立ち
  • 身体を覆う色の面積が多い

という特徴をもつ着物という衣服には

非常に大切なんだな・・・ということを感じました。


若女将アッコ

これは私の個人的な考えですが・・・

“色や色使いの奥行き・立体感”
はそのまま“色彩の豊かさ”につながっていくと感じています。


着物を着たときに色彩自体と色の取り合わせに立体感があると、
着ている人の内面まで映えるような雰囲気がでてきて、
非常にきれいに見える!と思います。


そこで、着物を着るにあたり
「自分に似合う色」
イコール
「自分の内面をも引き立てて映し出してくれるような色はどういう色なのか・・・」

ということ知ることはとても大切なことだと改めて感じました。


いかがでしたか?

煮豆を作る延長で布地を染めることができるなんて
私も驚きでした!

そして
色の変化に取り憑かれ(笑)
絹やら綿やら染めて気づいたら一日があっという間にすぎて行きました。

 

今回は自分でやってみたことをまとめて見たのですが
もともとは私の伝統色の師匠である
染色家・伝統色彩士 吉田雪乃先生
のブログを見てチャレンジしました。

興味のある方は
こちらの記事も参考にしてください^^